日記

好きなものと日常

東京旅行振り返り 1日目・2日目

 8月から新しい職場になりますがそれまで無職でめちゃくちゃ暇なので、

ふと思い立ち東京旅行に行きました。3年弱ぶりくらいの東京。

おもに食べ物を中心に振り返る備忘録。

 

【1日目】

DDTプロレスリングの若手が所属するDNAによる舞台「櫻農カプリチオ」を見に千本桜ホールへ。

会場は学芸大学駅の近くのため、駅付近で何か食べようと思い、竹下幸之介選手がツイッターでおいしいと言っていたサンドイッチを食べに雑伽屋というお店へ行きました。

https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13136172/dtlphotolst/1/smp2/

 

f:id:sa-sami:20180710214054j:plain

f:id:sa-sami:20180710214019j:plain

中に入ってカウンターに着席。

女性の方が一人でお店を切り盛りしておられて、明るくて感じがいいけど

さっぱりしておられてほどよくほおっておいてくれる距離感が居心地よかった。

f:id:sa-sami:20180710214801j:plain

たくさんの漫画や旅関連の本が置いてあった。

f:id:sa-sami:20180710215046j:plain

ローストチキンのサンドイッチとコーヒー。

野菜シャキシャキでおいしい~!結構ボリュームあった。

後から気づいたのですが、この喫茶店、菊池亜希子さんが最近出された本にも載っていた。

 

ここでサンドイッチを食べたあと「櫻農カプリチオ」見ましたがいろいろ衝撃だったので別記事で感想書きます。舞台観た後は脳内が半パニックになったため、頭を冷やすためにPRONTにてアイスコーヒーを飲んで休憩。

夜は女子プロレス我闘雲舞の試合を見る予定だったので、それまでに

憧れの平野紗季子さんが以前バイトをしていたLOTUSに行くべく表参道へ。

 

f:id:sa-sami:20180710221641j:plain

看板の字がかわいい~

f:id:sa-sami:20180710221814j:plain

f:id:sa-sami:20180710221953j:plain

コーラと塩昆布チャーハン。

私が何注文するか超迷ってたら店員さんが丁寧にメニューを説明してくださった。

すっごくかわいくて天使のような店員さんだったな~。

塩昆布チャーハン、今まで食べたことない料理なのにどこかなつかしい味で、

でもどこか洗練されていて、超おいしかった。

おいしそうなケーキもたくさんあって食べたかったけど時間がなかったので泣く泣く諦めた。ここで平野さんがバイトしていたと思うと勝手に感動…。

 

我闘雲舞の試合についても別で書く。紺乃美鶴さんかっこよかった…。

 

その後エビスコ酒場(DDTが経営する居酒屋)に行ってみよう!と思い新宿の店付近まで行くも、夜の新宿が怖すぎて退散した。田舎者なので…。

 

【2日目】

友達に付いてきてもらい吉祥寺のハモニカ横丁へ。

f:id:sa-sami:20180710222855j:plain

 

 

f:id:sa-sami:20180710223021j:plain

 

「てっちゃん」

https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13024975/

f:id:sa-sami:20180710223521j:plain

やきとりすごいおいしくてモリモリ食べた。

写真撮るの下手だからあんまおいしそうに見えないけど。

あときゅうりと大根の漬け物も異様においしく感じた。

コの字のカウンターが大きくて一人でも入りやすそうだし、おいしくて安くて

こんな店近所にあったら絶対通う!

もう一軒、ワインがたくさんあるお店に行ったけど、店の名前が全然思い出せない…

 

続いて、雑誌で見た山田文具店というお店に行きたくて、三鷹へ。

f:id:sa-sami:20180710224636j:plain

f:id:sa-sami:20180710224814j:plain

雑貨なんてしばらく買ってなかったけど、このお店はかわいい雑貨が大量にあって

天国のようだった!

買ったものについてはまた別で書くので一旦省略。

 

その後、hi-famigliaというカフェでお茶。

http://hi-famiglia.com/

 

f:id:sa-sami:20180710225229j:plain

f:id:sa-sami:20180710225242j:plain

バナナとシナモンのタルト~もちろんおいしい。

 

友達と別れた後、一人で井之頭公園へ。

andymoriのハッピーエンドという大名曲や又吉さんのエッセイに出てくる井之頭公園、

きっと地元の人にとってはただの公園なのかもしれないけど、

私にとっては長年恋焦がれた憧れの場所なんですよ…

f:id:sa-sami:20180710231029j:plain

f:id:sa-sami:20180710231301j:plain

これがかの有名な、夕暮れにコーラの空き缶蹴飛ばしてもうダメかもしれないとこぼした君の横顔がすごくきれいな井之頭公園…!!(andymoriのハッピーエンド、大名曲なので聴いて下さい)と思って一人で感動した。

カップルたちが当たり前のように井之頭公園を散歩しているのをベンチに座って眺めていたら、あーこんな奇跡みたいな世界があるんだなという気持ちになってきた。

黄昏てたら死ぬほど蚊に刺された。

f:id:sa-sami:20180710231324j:plain

f:id:sa-sami:20180710231337j:plain

この橋の途中で音楽を聴きながら柵にもたれて単語帳をめくっている少年がいて、この世に存在する一番洒落た勉強法だと思った。

 

この後、突然思い立って高円寺の銭湯・小杉湯へ。

f:id:sa-sami:20180710232102j:plain

f:id:sa-sami:20180710232116j:plain

私は知らない人たちと風呂に入るなんて恥ずかしい以外の感情が無いという理由から銭湯に行ったことがないし、温泉も大嫌いで最後に行ったのは小3という人間なんだけど、最近周囲の人がやたら銭湯にハマっているし、大好きな漫画「そのおこだわり俺にもくれよ!!」の3巻でも銭湯の話があり、私には絶対無理と思いながらも気になって仕方がなかった。

NHKの「人生デザインU-29」で小杉湯の番頭でイラストレーターをしている塩谷歩波さんという方が取り上げられた回があり、それ以来小杉湯のことが頭から離れなかった。塩谷さんが書いてネットで公開されている小杉湯の銭湯図解イラストや解説図のおかげで心理的ハードルが下がったので、ドキドキしながらも足を踏み入れることができた。

脱衣所に入ったときはあまりの恥ずかしさに一瞬「死にてえ」と思ったけど、風呂に入ってしまえば羞恥心が一瞬で吹っ飛んで満喫できた。久々に2日続けて15㎞くらい歩いて、体力のない私にはキツイ状態だったけど、小杉湯で熱湯と水風呂に交互に入る交互浴をしたら一瞬で疲れが取れて衝撃だった。

小杉湯はお風呂も広いし、作法等のわかりやすい説明書きが随所にあるので、初心者でも楽しめる。初めての銭湯が小杉湯でよかったー

あと休憩室には漫画もたくさんあるし。

初めて飲むフルーツ牛乳がおいしすぎて震えた。

銭湯がこんなに良いものだったなんて…もっと早くに挑戦するべきだった…。

また一つライフハックが増えて嬉しい。

その後ホテルの近くの安い中華料理チェーンでチャーハンと餃子とコーラをいただきましたが、銭湯マジックなのか、異常においしく感じた。

 

ちょっと長くなって疲れたので一旦ここまで。

 

 

 

 

 

 

6月7日 HINTOのライブ


HINTO『SUMMERGAZER』

 

6月7日(木)南堀江knaveへHINTOを観に行きました!!!

これまたかなり時間が経ってしまったけど覚えている限りの備忘録。

 

《セットリスト》

ウォーターランド

DREAMdeath!

otonaLOVE

バブルなラブ

トキメキドライ

ザ・ばんど

アットホームダンサー

シーズナル

※順番はめちゃくちゃです。すみません。。

 

HINTO御一行、この日かなりの渋滞だったそうで、リハも満足にできないほどギリギリの到着だったとのこと。それを全く感じさせない安定のかっこよいライブでした…!!

貫禄がすごい。だけどめっちゃくちゃエモい。

メンバーもお客さんも自分のペースで大人な楽しみ方をしている感じがするので、HINTOのライブは私にとって居心地が良い。

私も最近は「100%の笑顔!飛び散る汗!若さ溢れる荒々しい演奏!初期衝動!」みたいなバンドのライブがしんどくなってきてしまったもので…。

けど、今回のライブでは前列の隅のほうで海外の方がガンガン踊っててその姿がすごくよくて、演者としてはファンにもっとワーッて盛り上がって欲しいだろうなーと思った。

あと、男性ファンとか若い女の子がもっと増えたら演者としては嬉しいだろうな…。

(以前某芸人さんが「ロングスカートばっか履いてるような妙齢の女性のファンばっかだわ!若いギャルのファンが欲しいわ!」とラジオで吠えていたのを聞いて以来、好きなバンドや芸人・プロレスラーに対して自分の存在を少し引け目に感じている私)

 

HINTOの曲は梅雨~夏~夏の終わり頃に聞くと特に沁みる。(もちろんいつ聞いてもかっこいいけど)

ウォーターランドなんてまさに6月にぴったりだよな~

コウセイさんの書く歌詞はストレート過ぎなくて、でもふっと物事の核心を突くような鋭さがあるのでドキッとする。そんな曲が多い中でザ・ばんどの歌詞は比較的ストレートで、サビの「馴染めないこの世界をぶっ壊すギター」ってそれまさに私にとってのHINTOの音楽そのものだよ、ギターだけじゃなくてボーカルもベースもドラムもーーー!!!って興奮しながらいつも音源聴いてるし、ライブだと本当にぶっ壊してくれてる感じがして感極まってしまう。

複数のバンドが出るライブだったためHINTOが演奏した曲数は多くないけど、大満足でした。いい夜だったー。

 

毎回言ってるけど、HINTOは全員の演奏に魅力がありすぎて見どころ聞きどころの多さに目と耳が追い付かなくて困ってしまう。が、今回もいつもどおりビッツ大先生が見えやすい場所をキープして、ビッツさんを中心に全員をガン見。セッティング時も撤収時も。

 

 

あと改めまして、冒頭にPVを貼った「SUMMERGAZER」超名曲じゃないですか?

胸騒ぎする、祭りの終わりどき感のあるギターの音が最っっ高。このギターの音だけで永遠にビールが飲める気がする。ビール嫌いだけど、それでも。

それとPVに出演するビッツさんがかっこよすぎてファン界隈はかなりざわつきましたよね?スーツのビッツさんが刺激強すぎて1回で見切れず、数回に分けてやっとPV全編を見ることができたほど。

 

 

話は戻って、ライブのMCでコウセイさん、今年もう1回大阪で大きいこと(ライブとか)できたらいいですねー的なことおっしゃってたけど、1回じゃ足りないよ~~!スパルタの活動もあるから忙しそうだけど、HINTOの新曲も作ってほしいし関西にももっと来てほしい。言うだけならタダだからここで言っておく。

大森靖子さん COCOROMツアー 京都磔磔


大森靖子「音楽を捨てよ、そして音楽へ」at ARABAKI ROCK FEST.16

 

2018年6月15日金曜日、京都磔磔大森靖子さんのライブ(バンドセット)を見に行きました。

少し時間が経ってしまったけどおぼろげな記憶を総動員して書く備忘録。

 

 

《セットリスト》

絶対絶望絶好調

生kill the time 4 you、、♡

非国民的ヒーロー

イミテーションガール

ミッドナイト清純異性交遊

マジックミラー

絶対彼女

アナログシンコペーション

焼肉デート

draw(A)drow

流星ヘブン

わたしみ

死神

音楽を捨てよ、そして音楽へ

 

(アンコール)

エンドレスダンス

TOKYO BLACK HOLE

 

大森靖子さんのライブはフェスでの弾き語り一回と、ドレスコーズとのツーマンを一回見たことしかなくて、ワンマンに行くのは初めて。

磔磔に着いたとき番号順に人々が入場してる最中だったんだけど、これまで自分が行ったバンドのライブと客層が全然異なっていてちょっとびびる。

攻めた服装の人が多い。あと、全身にグッズを身につけまくってて一目で大森さんファンってわかる人も多い。

 

大森靖子さんは真っ赤なワンピースを着て登場。その姿があまりにもかわいくて美しくて、地上に舞い降りた女神のようでした…!!

歌も演奏ももちろんめちゃくちゃかっこよくて、最初から最後までブチ上がりまくり&感動しっぱなしだった。

ピンク色のサイリウムが輝く客席の景色もグッと来た。

何度も聞いている曲もライブで聞くとまた新鮮な聞こえ方をして、それぞれの曲のパワーに改めて驚かされる。

 

ミッドナイト清純異性交遊なんてもう数えきれないくらい聞いてるのに、ライブで聞いて改めて圧倒された。慄いた。大森さんの道重さんへの愛と、彼女の才能が掛け合わさって生まれたとんでもない名曲…。推しへの愛(と才能)でこんな名曲を生み出すことができるなんて、羨ましいなんて言葉では足りないほどに羨ましい。

私だって、できることなら才能を宿して推したちへの愛を何かしらの形にしたいもん…。そしてこんな大名曲を生み出させてしまう道重さゆみさんの魅力も半端ない。

大森靖子よく知らないけどあんまり…って知人たちの中にも、ミッドナイト清純異性交遊はいい曲だねって言ってくれる人が結構いたりする。

 

流星ヘブン~わたしみ~死神の流れ、神々しかったな。

ずっとすごいけど、最近の大森さんの研ぎ澄まされ方尋常じゃなくないですか…。

本編最後の「音楽を捨てよ、そして音楽へ」もすごくかっこよかった。あのメンバー紹介、全員にスポットが当たって素敵ですよね。

 

大森さんは目の前にいるファンとファンの人生を歌と言葉で全力で肯定してくれて、もうなんて優しくて懐の深い人なんだろう…と涙が出そうになってしまう。メンヘラだとか炎上だとかのイメージが先行しがちだけど、ほんっとにほんっとにこんなに愛が深くて大きい人他にいないと思うんですよ…。

 

かくいう私も正直に言いますと当初は大森靖子=なんか過激なことする椎名林檎の二番煎じのメンヘラな人 というイメージでいたんだけど、フェスでたまたま大森さんの弾き語りを見てそのあまりの迫力に度肝を抜かれてズバーーンと撃ち抜かれて今に至る。弾き語りってギター1本というスタイルにかまけて明らかにゆるく歌い過ぎる人も多くて(もちろんそうじゃない人もいっぱいいるけど!私が見てきた弾き語りはそういう人が多かったんだ!)ずっと聞いていると退屈になってくるしそんなに好きじゃないなーと思っていたけど、大森さんの弾き語りを初めて見たときあまりの衝撃でその概念が根底から覆された。命を削りながら歌っているようにも見えた。

 

音楽の趣味が似てる知人と喋っているときに「私大森靖子さん好きで…」というとだいたい「えっ?!ああ…そうなんだ…!」とちょっと気を遣った感じのリアクションをされてしまいがちですが、ライブを見ればきっとかつての私のようにいろいろなイメージを覆されて大森さんのことが好きになると思うから、どうか友達たちもみんなライブに行ってほしいなーと思っている。

 

ライブはあっという間で、時間的にはたぶん1時間半にギリギリ満たないくらいだったと思う。いやー楽しかったし元気でた。

しかしこのライブが1時間半とすると、先日約3時間ライブした前野健太さんめちゃくちゃ粘ったなと思って少し笑ってしまいました。

 

社会人大学人見知り学部卒業見込

先日、オードリーの若林正恭さんの著書「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」が斎藤茂太賞を受賞しましたね。

 

始めに宣言しますが私はオードリー若林さんのことが大好きだ。

人生で一番長く続いていることは、オードリー若林さんを好きだと思う気持ち。

おもしろさ、独特の視点、頭の良さ、表現力、狂気、顔……好き。

正月に南沢奈央さんとの熱愛報道が出たときは数日家に引きこもったくらいに好きだ。

 

表参道のセレブ犬~も大好きな本なのですが、今回はその前の著書について書きたい。

受賞のニュースを見てふと彼の著書「社会人大学人見知り学部卒業見込」を読み返したくなったので、久しぶりにページをめくった。

もう何度も何度も読んでいるのに、グッサグサと心に刺さりときにはえぐられて、最終的にとても自然にがんばろうと思える本。そして、最後に読み返したときよりも「ああ!わかる!」と思う部分が増えていた。

 

 

 

私は大学生のときにこの本の単行本版を購入した。

就活が本当に辛くて、この先どうなっちゃうんだろうという漠然とした(でもとてつもなく大きな)不安の中で毎日を過ごしているとき、すがるような気持ちでこの本を何度も読んでいた。気持ち悪いけど、特に響いた部分を抜き出してノートに書き、いつでも読めるよう持ち歩いていた。それくらい私は若林さんの言葉にすがりついていたんです。

 

当時の私は今よりも抜群に暗くてネガティブだった。

いや今も根暗でネガティブという根本の部分は正直全然変わらないけど、一応社会に出て働いてみて、「あ、暗くてネガティブだと人に迷惑をかけてしまうんだな」と感じた。馬鹿みたいな話ですけど、私は暗くてネガティブです!と宣言したところで誰も助けてはくれないし仕事は片付かないのだなと社会に出てからやっと気付いたんですよ。そう感じてから、無理しすぎない程度の明るさや社交性を身につける、というかそのように装う努力をするようになった。(※傍から見たら変化はないと思うけど、努力をするようになったというのが一番のポイントなので…)

大学生の頃は自分が暗くてネガティブなところをすごくコンプレックスに思う一方で、それを自分の個性だと開き直っているようなところもあり(あーまじ恥ずかしい)改善しようともしていなかったので、これは自分の中で大きな出来事だった。

 

まあ努力をするようになったとはいえ、会社でコミュニケーションの化け物みたいな人たちに囲まれていた入社1年目は特に、毎日「無理!!!」と思っていた。コミュニケーションの化け物はみんないい人たちなんだけど、中にはポジティブが振り切れて、自分がコミュニケーションの化け物ゆえに相手にもコミュニケーションの化け物になることを強要してくる人もいた。始めの頃は自分もポジティブなコミュニケーションお化けにならなければいけないと思い、実際挑戦したこともあったけど、即無理だとわかった。そんなとき、若林さんの言葉に助けられていた。

 

(省略)性格って変えなくていいと思うんですよ。この本を読んでくれた人の手紙に「昔からずっと考え過ぎとかネガティブ過ぎるって言われて、そんな自分が嫌でした」ってたくさん書いてあった。ポジティブな人ってさ、ネガティブな人をポジティブな思考に変えようとするけどそれ違うんだよ。

 ぼくらのような人間はネガティブで考え過ぎな性格のまま楽しく生きられるようにならなきゃいけないんだよ。前にも書いたけど性格は形状記憶合金のようなもの。なかなか変えられない。だから、変えるんじゃなくてコントロールできるようになればいい。

(中略)

真っ当な社会人にならなきゃなんて焦らなくてもいいと思う。納得できないままでいいですよ。ぼくは今の社会を真っ正面から納得できる人なんてイカれてると思いますよ。

 

若林さんという人間が発したこういった言葉に本当に救われていたし、今も救われ続けている。上記以外にも支えとなる言葉が本の中にはたくさんあって、それらの言葉をビート板にしながら私は不格好なりに毎日奮闘した。

 

そして、仕事で出会った、自分とは住む世界が違うコミュニケーションの化け物だと思っていた人たちだけど、その人たちと長期的な付き合いをしていくなかで、長年の仕事経験の中でそういう振る舞いができるようになっていったけど実は根本はネガティブという人もいることがわかってきた。もちろん、生まれつきポジティブお化けという人たちも多数ですが。

そういう人たちと意外と仲良くなれたり、何一つ出来ないと思っていた自分が多少仕事に慣れて小さいことではあるけれど少しずつできることが増えていく経験が詰めたのは嬉しかった。

また、当たり前だけど、ポジティブコミュニケーションお化けでない人が活躍できる場だって世の中にはたくさんあることを知った。確かにポジティブとネガティブだったら前者のほうがいろいろスムーズに進むことは多いかもしれない。けど、決して生まれつきのポジティブだけが世の中の正義ではないんだと思えたことは貴重な経験だった。

 

いやしかし、M-1をきっかけに頭角を現し、売れっ子芸人としてテレビに出まくり、当時は「一発屋だ」なんて各所から言われながらも10年たった今もテレビに出まくっていてさらに情報番組の司会で大御所含む大所帯をまわしまくっていて若林さんはほんとかっこよすぎるだろ。そのくせラジオ等ではいまだにめんどくさいことを言っていて、そりゃ人気衰えないわ。魅力盛りだくさんすぎるだろ。

 

 

私は若林さんのことを男として見ているので熱愛報道にはショックを受けましたが、彼女ができたことやゴルフを始めたこと等々、人見知りだなんだって言ってたくせに裏切りだ!とは思わない。(それを言う人はあまりにも傲慢というか少しズレていると思う)

ただ、お相手が南沢奈央さんという非の打ちどころのない人だったので膝から崩れ落ちて発狂はしましたが。だって、あまりにも…あまりにもお似合いすぎるじゃん…?

熱愛発覚日に初めて南沢奈央さんのインスタをチェックしたら、あの「女優・南沢奈央」の「インスタ」という意味で、趣味といい文体といいそのあまりの完璧さ・非の打ちどころのなさに私は打ちのめされ、ひれ伏すことしかできなかった。いっそ胡散臭いモデルとかと付き合ってくれてたらよかったのに、という捨て台詞をSNSに書いた後、まだ外が明るいうちから布団に入って寝込んだ。

 

本の話に戻りますが、本には相方春日さんについて綴った章もあり、これがまた良いので読んでほしいです。

あとツチヤタカユキさんの話も好きだし、エクレアが登場するあの章も大好きだし、最後の卒業論文という章もめちゃくちゃよくて…挙げだしたらキリがないからこれくらいで止めますが。

 

私の友人や文化圏が似ている人たちはこの本を読んできっと共感したりほろっときたりして気に入るだろうと思うけど、例えば私たちと正反対の人・いわゆる生まれながらのポジティブコミュニケーションモンスターの人が読んだらどんな感想を抱くんだろう?「面倒くさい人だな~」って言いながらも笑いながら読み進めるんだろうか。若林さんにアドバイスしたくなるんだろうか。単純に興味がある。

 

内面を結構さらけだす内容なので、若林さん自身は連載が本になって出版されて後々残ったり連載時より多くの人が手に取れるようになることに大きな葛藤があったと思うけど、私含めこの本に救われた人がたーーーくさんいる。

この本を出版してくださって本当にありがとうという気持ちです!!KADOKAWAさんも!!ありがとうございます!!

 

 

 

 

6月2日 前野健太さんライブ

最高のライブを見てきました。

f:id:sa-sami:20180604180327j:plain

 

前野健太ニューアルバム「サクラ」発売記念ツアー

開花宣言~ 大阪編@梅田シャングリラ 

ゲスト:シャムキャッツ

前野健太withビッチボーイズ(ベース:伊賀航、キーボード:石橋英子、ギター:ジム・オルーク、ドラム:ジョー・タリア)

 

開演前、一緒に行った友達と茶をしばこうと思い近くのカフェに行ったら、ビッチボーイズの皆さんが普通に4人でお茶していた。

びっくりしつつ、その店は満席だったので別の店に移動してお茶をした。

約3年ぶりに会う友達(サラバーズのライブで出会った子)とのお茶はほんと楽しくて、いろんな話ができて嬉しかった。

 

シャムキャッツ

まずは2年ぶりに見るシャムキャッツ。(ちなみに前回もシャングリラで見た)

相変わらずエモい!音源もいいけどライブは音源と印象ががらっと変わるほど力強くてよい。特にドラムの音が。

夏目さんの声も相まっておしゃれに聞こえる曲たちだけど、歌詞の日常描写がすごくリアルだったり生々しかったり、生きることに対するめんどくささや倦怠感がちょこちょこ顔を出していて聞いているとドキッとする。

夏目さんと菅原さんが途中でお互いのギターを交換していて、これファンにはたまらんやつでは…と思ったりした。

 

前野健太withビッチボーイズ

幕が上がるとバックバンドであるビッチボーイズのみなさんがすでに持ち場について演奏していて、音楽に合わせてナレーションが流れる。

のっけから大人のかっこよさが漂う素敵な演出。この時点でもう大興奮。

そして前野さんが登場。柄シャツがとても似合っている。

 

なんと一曲目は「love」!私はこの曲のバンドアレンジ版が大好きで、いつもアルバム「LIVE with SOAPLANDERS」に収録されているバンドバージョンを聞いているので、1曲目からブチ上がってしまった。切なくなる歌詞なのに、バンドアレンジだとそこにスカッとするような疾走感が加わるので、聞くとテンションが上がるし今にも走り出したくなるような気持になる!帰りにこれを聞きながらシャングリラ沿いの道を歩き梅田駅方面のネオンだらけの街並みを眺めたらPV撮影みたいな気分になりました。スカッと晴れた日に聞くのもよい。

 「サクラ」発売記念ツアーだから昔の曲はあまりやらないかな?と思っていたけど、新旧の曲が織り交ぜられた、大変楽しいセットリストでした。

 

 

MCもたっぷり。ずっとおもしろい。

MCをうまく次の曲フリに繋げようと奮闘する前野さん。

前「ジムさん、好きな飲み物はなんですか?」

ジ「……昔の?今の?」

前「え………じゃあ……昔の。」

ジ「今は…」

前「いや昔の昔の!」

ジ「いえ、今のから言うから!今は…えっと…なんか、なんとかコーヒーの…んー、忘れちゃった。昔好きだったのは……。」

 

水!!!!

 

ジムさんいちいちおもしろいしかわいくてチャーミング…。(だけどギターは震えるくらいかっこよくてギャップがすごい)

ちなみにこのやりとりのあと演奏した曲はカフェ・オレ。

もう一つちなみに、ジムさんの好きな食べ物はネギ味噌と油揚げだそうです。

 

 

下記、覚えている限りの演奏した曲です。たぶん抜け漏れがあるかと思います。曲順めちゃくちゃですみません。

途中襲い来る尿意と戦っていたので、中盤の記憶があやふやだ。

トイレにすっと行けばよかったんだけど1秒たりとも見逃したくなくてなかなか決断ができなかった…。

 

love

看護婦たちは

山に囲まれても

今の時代がいちばんいいよ

アマクサマンボ・ブギ

嵐~星での暮らし~

大通りのブルース

防波堤

人生って

ファックミー

コーヒーブルース

18の夏

新曲(広島に行ったときできたそうです)

ロマンティックに行かせて

マシッソヨ・サムゲタン

マン・ション(with:シャムキャッツの夏目さんと菅原さん)

興味があるの

豆腐(弾き語り)

鴨川(弾き語り)

 

もう本当に本当にかっこよくて楽しくてしびれたーー!

大人のショーって感じで。

前野さんは声が枯れ気味だったけど、終了予定時刻を1時間以上もオーバーしながら(ライブ後の石橋英子さんのツイートで、本来の終了予定時刻が発覚。笑)最後まで最高に楽しませてくれました。本人も楽しそうだった。

ビッチボーイズの演奏も超かっこよくてどっぷりと酔いしれた。

みなさんから大人の余裕・貫禄が漂っていて、最近年を取ることにナーバスになっていた私だけど、大人のかっこよさを見せていただいたおかげでこんな大人になれるようがんばろう…という気持ちになりました。

 

ぽろぽろと備忘録

■リクエストを募った際にお客さんの一人が「コーヒーブルース」を挙げて採用される。その方の関西弁イントネーションでの言い方が気に入った前野さんは、曲中2回ほど関西弁イントネーションでの「コーヒーブルース」をそのお客さんに言わせていた。私は関西出身ではないので何回挑戦してもあのお客さんと同じイントネーションを再現できなくて悔しい。

 

シャムキャッツの2人とコラボして歌った「マン・ション」、曲が夏目さんの声にとても合っていて、さすがの選曲~!と思いました。どちらからこの曲一緒にやろうと提案したんだろう。終始夏目さんがセクシーだと褒める前野さん。おそらく褒められ慣れているのか飄々としている夏目さん。笑

 

■マシッソヨ・サムゲタンをみんなで合唱するの楽しかった~今もふと「マシッソヨ…♪」と口ずさんでしまう。2回目のサビでサムゲタンスンドゥブチゲ♪に変わるのもよい。

 

■最後に前野さんが「豆腐」と「鴨川」を弾き語りしつつ会場全体に歌うよう促してくれて、会場の皆さんが自由に歌っている画がすごく美しかった!!この2曲大好きだから特に!みんなで一緒に歌うのっていいものですね。。

しかし「豆腐」は年を重ねるほど沁みるな。

京王線、中央線、御堂筋線…(と、歌詞を大阪バージョンに変えてくれたマエケン

 

 

哀愁や生きていてふと抱く虚無感、でもその中に確かに漂うロマンを感じさせてくれる前野健太さんの曲が大好きだ。

この日のライブ終わり以降、前野さんの曲しか聞きたくなくなってしまっている。

「サクラ」の中の楽曲たちもライブを経てより一層自分の中で存在感が増してきたので、今一度味わいながら聞いています。

 

いいライブだった。できればあんまり間をあけずに、また関西に来てほしい。

 

平野紗季子さん

 

 

突然ですが、平野紗季子さんが大っっっっ好きです。

 

f:id:sa-sami:20180531230527p:plain

平野紗季子(ひらの・さきこ)

1991年福岡県生まれ。小学生から食日記をつけ続ける生粋のごはん狂。学生時代に日常の食にまつわる発見と感動を綴ったブログが話題になり文筆活動をスタート。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)がある。底辺料理記の険しさとはうってかわって享楽的な外食写真が連なるinstagramはこちら。@sakikohirano

Instagram @sakikohirano

Twitter @sakichoon

(平野さんのネット連載「底辺料理記」のプロフィールを引用)

 

ッッッッ…グッッッ…かわいい………

 

大学時代に、友人から「この人の文章おもしろいよー!」と教えてもらって

平野紗季子さんのブログを読み始めたのが出会い。

ブログをまとめた本も出版されています。

 

生まれた時からアルデンテ

生まれた時からアルデンテ

 

 とにかく食が好きで、小学生の頃から食日記をつけていたという平野さん。

本の冒頭には、実際の食日記が載っています。

小学生の時点でこれを書いていて、現在まで記録を続けているという時点で、

なんていうかもう、並々ならぬ本物の愛と情熱を感じる。

あと狂気も。(めっちゃ褒めています)

余談ですが、私は平野さんとゴリゴリの同世代なので、

手書き食日記の文字や記号の使い方(例えば「行こー」を「行こ→」って書いたりとか、昔のドコモのケータイの絵文字っぽい笑顔マーク書いてあったりとか)を見て、懐かしさの嵐に襲われた。

 

文章にとても引き込まれる。着眼点と言葉の選び方がすごい。面白い。

愛と持って生まれたセンスだけでなく、食への知識もものすごいんだろうなあという感じがする。

実際、食にまつわるさまざまな文献に目を通されているみたいだし。

食に関して様々な側面・角度・ときにはぶっ飛んだ発想で語られているけど、文章自体は無駄がなくて洗練されている印象。それでいてこちらの想像力をざわざわざわ~~っと掻き立てる。

 

食に対しておいしい/おいしくないという判断軸しか持っていない自分はなんてつまらない人間なんだろうと思えてくる。人生損してる。

好きな記事はいっぱいあるんですが,私は「戦争を始めるフルーツサンド」が特に好き。

詳細は本で読んでいただきたいのですが、この「フルーツサンドが戦争を始める」って発想、震える。

私はそれまでフルーツサンドに対して全く特別な感情を持ったことはなかったしその存在を意識したこともなかったのだけど、この記事を初めて読んだ日からフルーツサンドの存在が脳内で突然大きくなってしまって 、フルーツサンドを食べるためだけに遠出したり、コンビニでフルーツサンドが並んでいたらたとえ価格が隣に並んでいるたまごサンドの2倍であっても迷わず手に取るようになった。

フルーツサンドを意識するようになる以前と以後では、以後のほうがちょっとだけ人生豊かになった気がするしね。ちょっとだけ。

 

あと、「申し訳程度に出てきたランチサラダ」という記事には声を出して笑った。

今では、微妙なカフェでしょっぼいサラダで出てきたらちょっと苦笑しつつ楽しい気持ちにすらなってしまう。

 

写真も素敵なものばかりで、マカロンつぶす写真とか牛乳を夜空に撒いてる(?)写真とか

あとあと平野さんのツイッターのアイコンになってる食パン に顔をうずめてる写真も大好き!

f:id:sa-sami:20180601222935p:plain

 

それと、本に載ってる珈琲専門店エースの記事に感化されて東京旅行に行ったときにのりトースト食べに行ったりした。(これがほんとおいしくて、絶対にまた食べたい)

 

 あとあと、先日ポパイの別冊付録で平野さん編集の東京のお店ガイドがついていて、これも大変おもしろかった~~~東京旅行行ってこれを片手に掲載されているお店を巡るのが2018年の目標のひとつです。

ショップカードが載ってるページが素敵で、私もきちんとファイルとかして集めようかなという気持ちになったりしている。 

 

 

 こちらのページに平野さんの解説がのっていました。

 

編集長・平野紗季子が解説。『POPEYE』の“味な付録”『二〇一八年の東京 味な店』はこうして生まれた | SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)

 

これ平野さんの持ち込み企画から始まったのか…!なんたる行動力と熱量…!

掲載内容に関してはもちろん、冊子のサイズや広告、単著ではなくあくまでも雑誌の付録で実現するというこだわり。

制作の大変さはきっと私の想像以上だったと思いますが、この解説を読んで、平野さんの並々ならぬ情熱が伝わってきて、さらに私はこの冊子を愛おしく思うのでした…。

 

少し前に「セブンルール」という番組で平野さんが特集されていたのですが、

それも本当によかった…。私は録画して30回くらいは見ました。

見過ぎて、平野さんがどの場面ででどの発言するか覚えたわ。

2月6日(火) | セブンルール | プログラム | 関西テレビ放送 カンテレ

 

こんなこと書くとオイ顔ファン…と思われそうですが、

私平野さんの見た目も大大大好きなんですよ。めっちゃくちゃかわいい。美しい。

ずっと見ていたい。羨ましい。

来世もし誰かに生まれ変われるなら、私は絶対に平野さんに生まれ変わりたい。

お洋服もいつもかわいい。

 

セブンルールでもちらっとスタジオ勢が発言してましたが、こんなにかわいかったら別方向に振り切れてしまってもおかしくなさそうだけれど(実際、顔のかわいい読モとかで、何かが好きというアピールをしながら明らかに自分を売ろうとしている意図があまりにも透けて見える人はたくさんいるし)、

平野さんは全身から食文化への愛が溢れ出ていて、この人本気で活動している本物だというのが問答無用でこちら側に伝わってくる。

大手広告代理店に勤めながら活動しているというのもすごすぎるよ…。同世代として、その姿にとても元気づけられる。

 

平野さんに出会って、食文化に対する新たな価値観(おいしい/おいしくないだけでない)を教えてもらえって、食を様々な側面から楽しめるようになり、豊かな気持ちが芽生えました。ありがたい…!

 

つらつらとまとまりなく書いてしまいましたが、

大好きで大尊敬する平野紗季子さんをこれからも追いかけていきたいと思います。

 

5月27日 DDTプロレス大阪大会 感想


スーパー・ササダンゴ・マシン 煽りパワポ 「ジム・オルーク(Jim O'Rourke)さんのライブの前売り券を完売させること」

 

5月27日、エディオンアリーナ第二競技場で開催されたDDTプロレス大阪大会を見てまいりました。備忘録を兼ねて日記を書きます。

はじめに言っておきますが私はプロレスの知識を全く持ち合わせていない超ミーハーファンなので、感想は「かっこいい」「かわいい」みたいなのが中心です!好きな気持ちは本物だからいいだろ別に!文句あるか!(突然の逆ギレ)

プロレスを好きになった今でも、プロレス=長年の詳しいファンが蓄積した知識をフル動員させて語るものというイメージが頭の片隅に残ってしまっていて、正直プロレスの感想を書くのはバンドのライブやアイドルの握手会や本の感想を書く何倍も私にとっては勇気がいることだったりする。けど、そんなことを言っていたらますますプロレスは一部の人だけのものになってしまう(プロレス以外のすべてのものにも言えると思うけど)から、ミーハーで何が悪いんだよと開き直りながら、感じた思いを素直に綴っていきたいと思います。

 

私はいつも当日券で行くのですが、指定席のチケットを買おうとしたところ受付のおねえさんが「実は奇跡的にキャンセルが出てスーパーシートが1枚余ってます」と教えてくれたので即「買います」と答え購入。おねえさんの隣にいた下村選手が「ラッキーですね!」と言ってくれてとてもかわいかった…。ありがとうございます…。

 

スーパーシート、リングがとても近くて臨場感が半端ない。

 

第一試合:石井慧介&梅田公太VS彰人&勝俣瞬馬VSマイク・ベイリー&MAO VS渡瀬瑞基&島谷常寛

第一試合に出場する選手たちの入場を見ながら、「ハァ……ありがてえ…」とつづ井さんばりに感嘆。

クソDDなので誰が出てきてもテンションが上がるけど、特に今一番好きなタッグのMAO選手・マイクベイリー選手の入場に心が躍る。2人は息ぴったりで華もあるし、短い時間であってもわくわくするプロレスを見せてくれるので、私のまわりにいるプロレスってなんか怖いし野蛮な感じするし苦手…って思ってる人に見てほしいなと常々思っている。あと、彰人選手はあまりにもかっこよすぎて生で見るたびに毎回吹き出してしまう。

入れ替わり立ち替わりの攻防がめまぐるしくて楽しい試合だった。

MAOくんと島谷さんが試合前に小競り合いしていてかわいい。あと、ベイリーはいつも観客に目を配っていて、目が合うとリアクションしてくれたりするサービス精神が旺盛な人。入場時の蹴りのアクションや手を合わせる動作とか美しくていつもほれぼれ。

 

第二試合:大石真翔赤井沙希&ゆにVS男色ディーノ&タカティモ・ドラゴン&ヒラティモ・ドラゴン

パンチパーマをかけたり路上プロレスでプロポーズしたり話題の絶えない大石さん、ひたすら美しくて見とれてしまう赤井さん、小学生レスラーのゆにくん(かわいい)。ディーノ氏の入場は何回見てもエモい!気合いを入れたいときは布袋寅泰のスリルを聞くようになったからね私。斜め前の席のおじさまがディーノに唇を奪われていた。ドラゴンコンビ(?)も大好き。しかし私は平田一喜さんのダンスが大好きなので早く戻ってきてほしいという思いもある。いやーよく言われていることだけどDDTてほんと漫画みたいだなと改めて思いました。こちらも楽しい試合。ゆにくんケガに気を付けてすくすく育ってね…。

 

第三試合:大鷲透&星誕期VS樋口和貞&岩崎考樹

選手の名前が並んだ字面からすでに迫力が伝わってくるようだわ。樋口選手が好きなのでとても楽しみにしていました。樋口選手、入場からもう強さが滲み出ているのでしびれる。長いことひょろっとした文化系サブカル男子にしか興味なかったけどプロレスに出会ってから「強い男…最高…」という感情が芽生えました。その感情を一番濃い濃度で呼び起こしてくれるのが樋口和貞さん…!

 

あっやばい一試合ずつ感想書こうと思うとめっちゃ文字打たなきゃいけなくて疲れるわ。すでに手首痛い。

すごい試合ばかりだったので後々追記するとして、どうしても感想を書き残しておきたいメインの試合について書いておくことにする。

 

今回のメインは!!!

竹下幸之介VSアントーニオ本田!!!!

 

DDTのHPに載っていた三田佐代子さんのコラムがすごいよかったので載せておきます。

https://www.ddtpro.com/news/693

 

DDTにハマったのが最近なので、ハッピーモーテルの試合をリアルタイムで見たことないんですよ。

ハッピーモーテルに関してはネットに残っている情報を読み漁ったり、サムライTVでたまに放送される昔の試合を見るくらいしかできていない。

けど、そんな私でもこの二人が戦うことが特別な意味を持つことはわかる。

試合前の煽りVは2人の関係性をあまり知らない人にこれまでの2人の歴史をわかりやすく説明するとともにこの試合の意味を伝える内容になっていて、後日ツイッターで感想を検索したらあのVTRに関してあまりにもお涙頂戴すぎるのではという声もあって、確かに涙を誘う作りだったとは思うけど、私はそれに一切興ざめすることなく素直に涙を流していた。若きエリートとしてデビューした竹下選手にのしかかるプレッシャーは相当なものだっただろう。そしてハッピーモーテルの存在が竹下選手にとって大きな救いになっていたであろうことも容易に想像できる。これを書きながら、アントンがハッピーモーテルの解散を発表したときの様子を書いている一般の方のブログを読んで、今も泣いている。(情緒大丈夫か)

 

試合は言うまでもなくめちゃくちゃ良かった。私はThe・お笑い的な試合をするアントンしか見たことがなかったので、真剣な眼差しで(でもいつものアントンらしさも忘れず)竹下に向かっていき倒されては立ち上がり続けるアントンを見て、熱いものが込み上げるのでした…。アントンのセコンドについているヤス・ウラノさんとトランザム☆ヒロシさんがずーっとアントンに声を掛け続けている様子に胸を打たれた…。対する竹下選手のセコンドには現パートナーの彰人選手と勝俣選手がついていて、彰人選手もずっと「タケ!タケ!」「効いてるよ!」「一気に行こう!」「惑わされるなー!」等呼びかけ続けていて、その様子にもとてもグッときた…。兄さん…好き…。

 

試合はあと20秒程で時間切れになるところまで続き、最後に二人がマイクを通して放った言葉やハグまで含めて、記憶に残る試合だった。終わってからも次の日も、この試合の余韻に浸っていた。

 

この日、心の底から、プロレスを好きになれて、というかDDTに出会えて私は本当に本当に幸せだなと思いました。プロレスはこの生き辛い世の中で希望を与えてくれるもの、夢を見せてくれるものの一つだ。

 

全試合終了後、トランザム☆ヒロシさんの異常にうまい歌を聴きながら、会場の片付けをする選手の様子を目に焼き付けながら(ベテランも一緒に片付けるんですね。HARASHIMAさんが椅子に付いている座席シールを回収していてびっくりした)、多幸感に包まれつつ帰路についたのでした。

 

生で見るプロレス、試合はもちろんですが若手選手の働きぶりを見るのも好き。会場設営、撤収、お客さんの案内、物販、投げ入れられた紙テープの回収、先輩が入場の際に着てきた衣装を預かったり、試合後の先輩に冷却スプレーかけたり、場外乱闘の際に壁(?)となってお客さんをガードしたり…と、挙げればキリないけど出ずっぱりで働いている。

自分の試合が終わった直後でもすぐ出てきてリングまわりの仕事をせっせと行っていて、それがプロレス界での慣習なんだろうけど、すごいよなぁ~といつも思う。私たちに見えない裏方の仕事も山ほどあるだろうし。

あと、練習生とか若手レスラーがセコンドから大先輩の試合を見ていて、「〇〇さん!返しましょう!」とか呼びかけてるのもグッとくる。みんな真剣な目で試合を見ていて、その姿を見るだけで私はまた感動してしまうんだ…。とにかく見るべきポイントだらけで、プロレスは楽しい。一瞬たりとも目が離せない。

 

一時期、DDTが関西へ遠征に来る回数が少し減った気がしていたけど、最近スケジュールチェックしたらまた月一ペースに戻っているようだったので、とても嬉しい。

次は6月に京都に来てくれるみたい。もちろん行くぞ。

私にできることはチケットとグッズを買って少しでもDDTにお金が渡るようにすることくらいだと思うので、頑張って働くぞ。まずはさっさと転職活動しますね…。