日記

好きなものと日常

前野健太×ドレスコーズのライブに行ったよ

 

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2018年9月29日、大阪の味園ユニバース前野健太×ドレスコーズのライブ〈ざくろ~歌をくわえた犬たち~〉を見に行ってきました。

ポスター撮ったけど相変わらず私の撮影技術低すぎるな。

 

味園ユニバースは元々キャバレーだった場所で、その構造を活かして現在はライブハウスとして機能しており、独特の良い雰囲気を放つすごく好きな会場です。会場後方にはおそらくキャバレー時代に使用されていたソファーが残してあり、体力の下り坂を迎えている私にとっては疲れたらソファーに座って休憩できるのもかなりの高ポイント。

 

味園ユニバースで見る前野健太バンドなんて良くないわけがないから!!となぜか客の私が自信に満ち溢れながら会場へ向かう。

会場外には入場待ちの長い列が出来ていて、ああこの人たち全員とお友達になって前野健太さんの話がしたいよう…と思いながらまあ実際誰とも話すことなく当日券で独り入場する。

 

会場BGMで尾崎紀世彦の「また逢う日まで」のインストアレンジされたものが流れていたんですが、これが会場の雰囲気とすごく合っていて、開演前からもうブチ上がってしまった。帰りに原曲のほうをApple Musicでダウンロードした。

 

前野健太バンドのメンバーは、お馴染みビッチボーイズの皆さん。

(ベース:伊賀航さん、キーボード:石橋英子さん、ギター:ジム・オルークさん、ドラム:ジョー・タリアさん)

そしていつものように素敵な柄シャツをお召しになった前野健太さん。

この日も大人の余裕と各々の圧倒的な才能をこれでもかというくらい見せつけてくださった、最高過ぎる皆さんの演奏。

 

前野健太バンド セットリスト〉

山に囲まれても

今の時代がいちばんいいよ

アマクサマンボ・ブギ

マシッソヨ・サムゲタン

お客さんから西成、台風、たこやき、キャバレーという4つのお題をもらってからの即興曲

歩きスマホが歌詞に出てくる歌

戦争が夏でよかった

コーヒー・ブルース

ファック・ミー

Love

 

しっとりめの曲が多かった印象。

マシッソヨ・サムゲタンの合唱が楽しい。

即興の曲っていったいどこまでが即興なの?!すごいかっこよかったんだけど!

 

新曲の「戦争が夏でよかったなんて言ったら怒られるだろうか」で始まる曲、強烈な歌詞もさることながらメロディーがめっちゃよかった~!!ヒリつくギターの音がエモすぎた。語彙が無くてすぐエモいという括りに入れてしまってすみません。この曲音源化してほしいな~。

 

MC備忘録 ※ニュアンスでしか記憶できてないのでところどころ違うと思います

 

・曲フリへの導入としてジムさんに質問する前野さん

前「ジムさん…好きな野菜は…なんですか?」

ジ「………………(10秒くらい熟考)いっぱいあります。」

この熟考時間の間隔が天才的だった。多分ジムさんは本当にめいっぱい考えてたんだと思うけど。

 

・前「志磨さんは俳優もやられてるんですよね?僕も実は映画に出てまして…「変態だ」っていう映画なんですけど…(会場から「見たー!」という声がいくつか挙がる)あっ、見ました?あのー、全国的にはかなり厳しい動員数だったんですけど…大阪では流行ってたのかな…?」

 

・「変態だ」は18禁でわりと大人なシーンも多い映画だという話から

前「ジムさん、僕の出た映画見てくれたんですよね?」

ジ「あぁ、はい…あの…最初の7分だけ。」

(会場爆笑)

前「ベッドシーンとかあったと思うんですけど…」

ジ「そういう(場面が始まる)可能性があるとこで見るのをやめました。」

ジムさんかわいい…。二人のやりとりが大好き…。

 

・前回の大阪ライブで前野さんがお客さんにリクエストを募った際、ある方がコーヒー・ブルースをリクエストしたんだけど、そのときの関西弁イントネーションの「コーヒー・ブルース」が忘れられないという前野さん。車中でもメンバー間でその話が出ていたらしい。(そのときのライブにも行ってたので密かに興奮する私)

「今日もしかしてそのときの方いらっしゃってたりします?(会場を見渡すが手が挙がらない)そうですよね…いないですよね…。」

残念がり肩を落とすかわいい前野さん。私もあのイントネーションの「コーヒー・ブルース」をおかわりしたかったので残念。

 

アンコールでは志磨遼平さんと即行曲を披露したり、お互いにドラムを叩いたり、ステージからはけては出てきてを繰り返して持ち前の往生際の悪さ(褒めている)を存分に発揮する愛くるしい前野さん…。ここまで勝算がないのに舞台に再度登場してきてしまったのは初めてだと少し困惑しながらも、何度も付き合ってあげる志磨さん。

前野さんと志磨さん、昔はスリーマンのライブでも楽屋で直接会話しないくらいバチバチだった(お互いにどこか似たものを感じていて、その才能に嫉妬しあっていたのが原因の一つでもあったみたいです)けど、ある取材をきっかけに距離が縮まり仲良くなったらしい。

前野さん、志磨さんのことを褒めるときすごく楽しそうで、本当に志磨さんが好きなんだな~と見ていて微笑ましくなってしまった。

 

前野健太バンドの話に戻るけど、味園ユニバースで聞く大好きな「Love」は最高以外の何物でもなかった。アレンジが以前聴いたときからまた進化していた。

前野健太さんと味園ユニバースの雰囲気がとにかくマッチしていて、この会場は前野さんのために存在しているんじゃないかと思ってしまう瞬間が何度もあった。

照れたりふざけたり戸惑ったり、どの瞬間の前野さんもかわいくて、でも歌を歌えばその説得力は圧倒的で、なんかもうズルいなあという気持ちにすらなってしまう。

大スター前野健太…。

 

めちゃくちゃ幸せな土曜日だった。ありがとう前野健太さん。