日記

好きなものと日常

テラスハウスを見て考える悩み相談の難しさ

mdpr.jp

 

何も貼らないのもなと思って、とりあえずモデルプレスの記事貼ってみた。

テラスハウスの♯11で、香織さんが飲んで帰って来てリビングにてぽろぽろと悩みを吐露する場面を見て、個人的にとてもクるものがあった。

私自身も仕事のことで悩んでいたので(香織さんの悩みとは種類が違うけど)、悩みを聞いているだけで刺さる部分もあり、以下自分のためだけに書き起こしをする。

 

①香織さんが莉咲子、健司、流佳に悩みを話すとこ

香織:最近いっぱいさ、いろんな仕事来るようになって、声大きくなったじゃん結構。

健司:面倒くさいことが起き始めた?

香織:いや、違う違、どこまでが自分の実力なんだろうみたいな…みたいので思い悩み、友達と飲んでた!大学出てさ、プロダクトデザインのとこだったからさ、みんななんか売れなくてもフリーランスになったりデザイナーにすぐなったの。でも私、なんか、こんなに教育にお金かけてもらって、お金で恩返ししなきゃみたいな。なんか親孝行はき違えて会社入っちゃったから。なんかみんなに会わせる顔無くて。みんな自分の好きなことで頑張ってんのに、私はお金しか考えてないみたいな。

健司:そういう美術系の学校だったんだっけ?

香織:プロダクトデザインだから絵とかは描かない。

健司:プロダクト?商品ってこと?

香織:工業デザイン。そうそうそう。

香織:その、大学のゼミの先生にも、あんま話さなかったんだけど、ようやく昨日の夜メールを出して、どこまで実力かわかんなくて、これからどうしていいか本当に分かんない…みたいな話をしたら、結構強めな打撃を受け。メールで。それで今度会いに行く。

健司:えっ何?批判?

香織:批判というか、やっぱさ、心配してくれてるからちゃんとガツンと言ってくれるんだけど…なんか…美大卒じゃないのをすごいコンプレックスに思ってたし、なんか、絵がうまくないというか、まあ言ってしまえば結構ラッキーでここまでこれたこともあるから、絵というより経歴を面白がってくれたり、何か…そういうのがだんだん回らなくなってきたっていうか。声ばっかり大きくなっちゃって、取材もしてもらえるけど。絵が私よりうまい人たくさんいるし、これからどうしようみたいな感じだった。

健司:うん。

莉咲子:でもなんかこうやってさ横にいて、この人みたいになりたいなって莉咲子めっちゃ思うのね。香織ちゃんのことを。流佳も前言ってたじゃん、リスペクトできるって。すごいかっこいい人だし

香織:うーんでもいまいち何か…なんか何だろう?いまいち何かね、何か研究室の先生の何だろうな…本当ラッキーでここまで来れちゃったから…すごい調子乗ってた。今まで仕事たくさん来るし、何か…いいじゃんと思ってたし、自分はすごい頑張って、イラストレーターになろうって思ってたけど、なんかすごい調子乗ってたなって思った。そういうプロから見たら。

健司:そんなに先生の言葉は結構ズシッときたの?そんなしっかり言われたの?

香織:私が結構逃げ回ってたからさ、その、界隈から逃げ回ってたから、いざちゃんと面と向かって話したいですって言ったら、先生が今まで私に思ってたものを言ってくれて、“確かにデッサンの力がないし最初はどうなるかと思いました”みたいなのも全部言ってもらったら、“そういうふうに思うよね”って自分でも分かっていながらもいざ言われると結構ガツンときたから、今度話に行く。行ってこれからどうするかとか、どう続けていくかは相談出来たらいいしって思ってた。ハア…。(ため息)

健司:やっぱ香織でもそういう時もあるんだね

香織:初めてかも。初めてかもっていうか…ちょっと聞こえないフリしてたかも、そういうの。

健司:そんな悩むこともないと思うけどね。

莉咲子:まあでもステキだよってこと。

健司:描き続けろってことでしょ。

 

 ②健司と香織さんだけで再度話をする

健司:そもそもなんでさ、前の先生に連絡しようと思ったの?

香織:私もビームスTの話が決まって、“よし!”ってとこはあったの。

健司:うれしいよね もちろん

香織:そう でもいざフタを開けてみたら何か、販売するのは2型あるんだけど、それが50部ずつしか売らないみたいな。

健司:マジで?

香織:50か…みたいな。今までいいなって思ってた人たちがビームスTをやってたから、私もようやくここまで来られたというか、ようやくそういう仕事というか、やりたいところに来れたと思ったんだけど、いざやってみたら何か…ナメられてるじゃないけど、すごいシビアな数字だったし、今までは自分が人にどう思われようと自分が納得できてリアルなものが作れれば、お金ってそんなに関係ないと思ったし、認知度もあんまり気にしてなかったんだけど、今回のビームスで“私気にしてるんだ”って思った。どっかで気にしてるって思ったし、ちょっと勘違いしてた、自分の実力を。

健司:で、先生に連絡してみたんだ?

香織:そう。で、またそこでもそこで“確かに初期のデッサンは”みたいな

健司:大丈夫でしょ、大丈夫だよ。マジで。

 

 香織さんとメンバーとのやり取りを見て、悩み相談の難しさをまじまじと感じてしまった。

事情を詳細に知っているわけでは無い人に悩みを話すのって本当に難しい。話している自分だって相手に伝わるように話せてるとは思えないし、ていうかそもそも完全な情報を伝えることなんてまず無理だし、聞き手もなんとかして相槌を…と頑張ってはくれるけど、完全に状況がわかるわけでもなく個人の感情もざっくりとしか伝わってこない状況で、よっぽどの積み重ねた人生経験あるいは似た経験でもないと響くような言葉は言えないから、結局「まあまあ、そんなに悩まなくても大丈夫だよ!無理しすぎず頑張ろう!」みたいな答えになってしまいがち…。(自戒を込めて)

誠実に話を聞いてくれてるのがわかるからそれでもすごく嬉しいけど。(中には明らかに適当な人もいるけどな)でも相談する側だったら「あーなんかわけのわからない話をしてしまった…暗い気持ちにさせてしまったかも…やっぱり悩みは自分の中でなんとかするしかない…」ってなるし、相談を聞く側だったら「なんか全くたいしたことも言えず申し訳なかった…私ってぺらっぺらな人間だな…」ってなるので、本当に悩み相談というのは難しいなと大人になってからつくづく思う。

仕事の悩みだったら職場の近しい人や上司に話せたらすごくいいなと思うのだけど、少なからず固有名詞が出てくる悩みは一歩間違えたら悪口のようになってしまいそうで怖いし、

いろいろうまくいかなくてモチベーションがついてこない…みたいなことを、仕事を見てくれてる上司に言うのもどうなのかなと思ってしまう。考えすぎかもしれないけど。なので、向こうが「最近どう?仕事の悩みとかない?」って聞かれても、変に気を遣って「全然ないです!ピーヒャララ!」みたいな変なおどけ方をして話を逸らしてしまうんだよな…何も解決しなくて、一番だめな対応…。

年を重ねるほど悩みは複雑なものになって誰かに相談できたらなあと思うのに、それと比例するように「込み入った悩み相談は人にしないほうがお互いのためかもしれない。人と会うときはできるだけ楽しい話をしたほうがよい…」という気持ちも大きくなってきた。まープライドとか世間体を気にする気持ちもゼロじゃないし。自分で勝手にややこしく考えてるだけかもしれないけど、今は誰かに悩みを相談すること事態に悩んでしまっている自分もいる。

 

…という、別にテラハの会話を考察するわけでもなんでもない、放送を見て自分がふと思ったことをつらつら書きたかっただけの記事です。莉咲子の発言のようなことを言ってくれるのはもちろん嬉しいだろうけど、でも悩みの核の部分とは全然違う話だから、難しいよなあ…。

 

ひとまず備忘録としてのメモでした。終わり。