日記

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先回り自虐は自分を救わない【つづ井さんのnoteを読んで】

 

裸一貫!  つづ井さん 1

裸一貫! つづ井さん 1

 

 大大大好きなつづ井さんシリーズの最新刊が発売しました!

昨日フラゲして読んだけど相変わらず最高におもしろい。

近頃買った本数冊を読み終えたらそれらとまとめて感想を書きたいなあと思っていたのですが…

 

note.mu

 

著者のつづ井さんがnoteに投稿なさった上記の文章を読んで、居ても立っても居られなくなってしまい、今走るようにこれを書いている。

どうか一度でいいので上のリンクをクリックして、つづ井さんの文章を読んでみてほしい。

 

noteの中で書かれていた「自虐」について、私も最近似たようなことを考えたり、身をもって実感したりしていた。

つづ井さんが事例や思考をあまりに的確に文章で書き表していらっしゃるので、それに影響されてこの下に書くことが彼女の文のパクりみたいな言葉のチョイスの仕方になるかもしれないけど、どうしても書きたくなったので書く。

 

私はおそらくつづ井さんと同世代だ。そして同じように独身で、インドア傾向の人間だ。加えて、典型的な仕事が出来ないタイプの人間で、コミュニケーションも危なっかしくてTPOに合った適切な会話や返答ができないし、手先も不器用で何をやってもとろいし、すぐパニックになる。決して謙遜やへりくだりではなく、冷静に、そして客観的に見て間違いなくそういう人間だ。

 

 社会に出てからは特に自分のそういった性質を実感する機会が増えた。みじめな思いをするうちに、自分には何も取り柄がないので、せめて誰に対してもへりくだらなくてはいけないと、冷静に考えたら意味がわからなすぎる強迫観念に駆られるようになった。

加えて、もう若くないこと・結婚適齢期だが全く結婚する気配がないことなど、もはや妙齢の女性を弄る際の世間の定番(というのもちゃんちゃらおかしな話だけど)というくらい飽き飽きするトピックに関して冗談交じりにいじられることがグンと増えた。

 

先に書いた謎の強迫観念もあり、私は麻痺をしていて、どんないじり方をされても怒りはせずへらへらやり過ごした。不快な気持ちは多少ありつつも、周囲の「あの人は冗談が通じないから」と言われて必要最低限のコミュニケーションしか投げかけられない人に比べたら、まあ飲みに誘ってもらったりとか、話の輪に入れてもらってるだけましなのかなあ…とかぼんやり考えながらやり過ごしていた。自虐は手軽に笑いが取れるし(これが良くない)、自分みたいな人間がその場の雰囲気を悪くしてはいけないと思っていたので、いじられたらそれを上回るような自虐で返した。

 

また、つづ井さんのnoteにあるような「先回りして自虐をする」ということも、よくやっていた。自分から自分の弱点と思われる部分を率先して言うことで、「私、自分のことだめな人間ってわかってますから!わきまえてますから!」と表明できると思ったし、自分から風呂敷を広げておけば、たとえ他人からいじりという形で攻撃されても傷を負わないと思ったからだ。先回り自虐をすることで、その自虐したトピックに関しては話が早く切りあがるだろうという目論見もあった。自分の豆腐メンタルを守る手段の一つとして自虐を使いこなしているつもりだった。

 

…のだけど、まあそんな思うようにはいかなかった。

結論から言うと、「こいつには何を言ってもいい、どんないじり方をしてもいい、軽んじていい」と思われて、どんどん雑に扱われるようになる。見事になめられやすい人間になってしまった。思えば昔から、複数人で同じことしてるのに私だけ説教されるとかあったな~。関係ないかもしれないけど。笑いを取りやすい自虐といじられで一応笑い声の中にいるせいで、なんとなく気持ちが誤魔化されるところもあり、自分の立場に疑問を持つまで相当な時間がかかってしまった。

私はこの自虐スタンスを十数年続けてきているので、別に多少きつめにいじられようが自分としては何とも思っていないつもりだった。でも違った。最近やっっっと気付いた。

 

一 つ 一 つ の 言 葉 に 丁 寧 に 傷 付 い て い る !!!

 

自分でも薄々気付いていたんですけど、最近特に仕事で自分の無力さを実感する機会が多く、その情けなさに比例して自虐の量が増えてたんですよね~。

今振り返ると、新しい環境に手っ取り早く馴染むためのツールとして選んだ自虐ジョークと他者からの弄りのALL受け入れが少しずつメンタルを蝕んでいたなと思う。

詳しい内容は省くけど、ストレスが原因で体に異常が出た。

気付くのにえらい時間がかかってしまって笑っちゃうよね。嘘、笑えねー。自分で 勝手に身を削って自分で自分を勝手に追い込んでた。

 

最近自分の身に起きたことと、つづ井さんの文章を読んで、自虐について・そしてこれからの自分の振る舞い方について今一度考えている。

自虐は手軽に笑いが取れて、なんとなくコミュニケーションがうまく取れたような気持ちになってしまう便利な道具に一見見えるけど、もたらす害は大きい。

自虐が良い作用を生まないことは学んだけど、じゃあ自分がダメすぎていたたまれないとき自虐以外にどう振舞うのが正解なんだ?と考えてしまう自分も正直いる。

こちとら十数年「自虐」と肩を組んでやってきたので、今日明日でコロッと振る舞いを刷新できるかといわれたらそれはとても難しい。

 

それでも、いよいよ無理矢理にでも変えていかなくてはならない・変えていくべきだと気付けた&決心できたことについて、まずは一歩前進だと思う。

 

つづ井さんの新刊を読んで、そうそう「生きるの楽しい~!!」っていう瞬間を追求するのが人生の醍醐味だったじゃん!って思い出しました。

ネタバレになっちゃうから詳しくは書けないけど、「年賀状事変」と「つづ井の誕生日」が特に好きなエピソードです!

最高の友人に囲まれたつづ井さんの生活が本当に素敵だし、そんな最高の友人が集まるのはつづ井さんが真摯で面白くてとっっても素敵な人だからだよね!!!

(私は特サラッとに狂気を醸し出すMちゃんが大好き)

 

私もつづ井さんたちのように、あらゆるアイデアで推しを推して、創意工夫に満ち溢れた楽しい人生にしていきたい。。

指原莉乃さんの有名な言葉で「推しは変えるものではなく、増やすもの」という格言があるけれど、生きてるとこれまでの未知のジャンルに突然新たな推しができたりして楽しいよね~。好きなものが増えることほど嬉しいことは無い!

 

目眩がするくらい人生の課題が山積みだけど、目指すところを見失わずに少しずつ頑張ろう。