日記

好きなものと日常

コロナにまつわる近況~仕事ができない自分に悩む話

コロナの影響で、週の半分が在宅勤務となり、土日も外出しなくなった。

 

始めに在宅勤務を言い渡されたときは、通勤しないでよくなるなんてラッキー!という気持ちが半分、これまで毎日残業しても終わらなかった仕事をどうやって捌いていくんだ?という気持ちが半分。

 

私が勤めているのはどちらかというと古い体質・設備で今もゴリゴリに紙で仕事を進めている会社なので、在宅勤務ができる通信環境(会社のネットワークに外からアクセスできるようにするとか)が即座に整えられるわけもなく、また機密情報を家に持ち帰るわけにもいかないので、家でできる仕事は本当に限られている。これは果たして在宅勤務なのか、自宅待機なのか、という感じだ。

 

中には出社日数が減ることが全く仕事に響かない人(担当実務があまりない人とか)もいるようだが、私はジョブローテーションの関係でちょうど仕事量が多いタイミングで、なおかつオフィスでないとできない仕事の割合が多い時期だったので、本当に困っている。すべてのアクションがワンテンポ遅れてしまうし、出社前日にやることをリストアップしては「これを明日一日で裁くのは無理だ…」と絶望して、仕事が終わらない夢にうなされ、現在短縮営業で残業禁止とされているのになかなか帰れずに上司に嫌な顔をされたりしている。

 

私は典型的な「仕事ができない」タイプの人間だ。社会に出て数年、毎日それを痛感している。このことにはずっと悩んでいて、「仕事ができる人になる!」系のビジネス本を何冊も読んだり、定期的にネットで「仕事 できる人 特徴」と検索しては毎回同じような内容の記事を繰り返し読んだり、はたまた「仕事 できない」「使えない人間 辛い」とツイッターで検索しては、見知らぬ人の落ち込んだつぶやきに共感したりしている。

 

自分で気付いたこと、他人からの指摘、書籍やネットから得た情報を総合し、私が仕事が出来ない理由には以下のようなものが挙げられると思う。(様々なメディアで幾度となく取り上げられているような分析内容で、目新しい情報はありません)

 

■一つの仕事が終わる前に違うことに手をつける

何か一つの作業をしている途中で「あ、あれやってない!」と別の作業を思い出したり、人から「これやっといて」と仕事(その日中に終わらせればよいレベルで、15分くらいあればできるような仕事)をふられると、複数の資料をデスクに広げながら行っていた作業を投げ出して別の仕事に手を付けだす。で、それをやっていると突然電話がかかってきて緊急の確認事項を言い渡されて、一つ前の仕事を中途半端に残したまままた新しいことを始めて、気付いたときには机の上も頭の中もごっちゃごちゃ…という状況だ。書いててもう恥ずかしくなってきた。基本中の基本だが、よほど急ぎの仕事を頼まれたとき以外は、一つの仕事を終わらせてから次の仕事に取り掛かる、ということを最近は心掛けて仕事をしている。何か別のことを反射的にやりそうになってしまったときは、「その仕事を片付けるのが1時間遅れたら死ぬのか?!死なねえだろ?!」と脳内で自分に語り掛けると少し冷静になれる。

 

 

■人に仕事を振ることができず全部自分でなんとかしようとする

仕事ができる人を見ていると、担当実務の中で人に任せられる部分をうまく抽出して比較的手が空いている人に振っているなと思う。まあこれは立場も絡んでくる部分で、私のように下っ端の人間が全く同じように振舞うことは難しいところもあるが。

上の人から、「振れるとこは〇〇さんに振ってもいいからね」と声を掛けていただくこともあるが、どの工程を他人に振るか考えるのと、やり方をうまく説明できる自信がなく、面倒くさいからもう自分でやっちゃおう…となるのがいつものパターンである。(ダメすぎる)

あと、誰がやってもいい仕事をついつい「じゃあ私やりますよー」って安請け合いしてしまう癖もあまり良くない。

職場を見渡すと、中には自分の仕事を他人に丸投げしすぎて反感を買ってトラブルになった人とかもいるので、バランスを見ながら今後このあたりのスキルをつけていきたいなあと思う。

 

■気がかりなことが一つでもあると注意散漫になる

自分のミスが発覚してそれにより発生したトラブルが解決するまでの間、心がずっとそわそわして集中できない。周囲の人に話しかけられても聞こえないことがあるくらい。

ミスをしてしまった!という感情に全身が支配されて、冷静な判断をすることが全くできなくってしまう。一応PCを叩いて仕事をしているけど、頭の中ではそのミスの罪悪感だけがぐるぐる渦巻いていて、何も作業が進んでいない(下手すれば注意散漫でミスを重ねる)最悪の状態。そういえば、歴代勤めていた会社で、仕事が出来る人たちの「ミスに動じない力」はすごかった。ミスが発覚した瞬間からそれをどうリカバリーするかに思考が切り替わり、いくつも案を出して、冷静に最善の選択をし、周囲の人を華麗に巻き込みながらするすると解決していく。前職では、私なんて自分の直接的なミスが原因じゃなくてもトラブル発覚直後はお昼ご飯も喉を通らない状態だったけど、できる人たちはトラブルと自分をいい意味で切り離しており、おいしそうにご飯を食べてスマホゲームに興じたりしていた。トラブル発生後の対応の華麗さで、逆に取引先からの信頼が高まった例もいくつも見てきた。私はきっと今からそんな人間になるのは無理だけど、せめてもう少し、発生中のトラブルと自身の状態を切り離せるようになりたい。

 

■整理整頓ができない

ビジネス本で「仕事の出来ない人の特徴」としてほぼ100%挙げられる典型的なやつですね…。書類の管理が苦手過ぎる。終わった仕事の書類から所定の場所にファイリングするか廃棄すればいいんだけど、「ファイリングする時間であの仕事が一個片付くのでは?ファイリングは手が空いたときにまとめてやろう。」って毎回思っちゃうんだよね~!!なんでかね!!今のところ書類を無くしたことはないが、いつかやらかしそうなので最近は意識してすぐ所定の場所に片付けるようにしていますが…。私の部署は9割の人間が整理整頓が苦手なので、いつも誰かしらが何かしらを探しているような気がする。新入社員に一番初めに教えるレベルのことがいまだにできていない集団…。

 

■割り込み仕事に翻弄される、仕事を断れない

下っ端なので仕方がないことでもあるが、本来なら自分がやらなくていい仕事が入って来て、それの積み重ねにより時間がどんどん奪われ、「今日一日中バタバタしてたけど一体何してたっけ?」という日がちょくちょくある。割り込み仕事の種類については、その日休んでいる人の仕事の代理対応から、サボり癖のある社員からの仕事の押しつけから、上の人からの「〇〇に用事があるから探して連れてきてくれ!」という謎の捜索依頼から、ここには書けないレベルの「えっ、そんなことまでしなきゃだめなの?!」というような雑用まで、種類は様々だ。

これは持論だけど、このあたりは、私がどこかぼーっとしている雰囲気で断らなさそう・怒らなさそうな人畜無害顔だからというのも関係していると思う。物心ついたときから、人よりも雑用を押し付けられやすい自覚はぼんやりとあった。明らかにAさんに頼むべき仕事なのに、そのAさんが頼まれると嫌な顔するから…という理由で私に仕事がまわってくるパターン。そして私の中に、「自分は仕事が出来ない役立たずだから、せめて誰でもできる雑用くらいやらなくちゃ」みたいな自尊心の欠如からくる余計な負い目があることもあり、前述したように仕事を安請け合いしてしまうのである。

 

■雑談を流せない

今勤めている会社は、比較的雑談が多い会社だと思う。いろいろあって今は多少マシになったが(それでもかなり多いほうだとは思うけど)、一時期は雑談で手を止められる時間が長すぎて、そのことに真剣に悩みストレスで気が狂いそうになっていた。

これも、前項で書いた自尊心の欠如が関係してきており、「仕事が出来ないんだからせめて人の話は全力で聞かなきゃ…」という心理から、仕事の手を止めて全力で話を聞いていた。その結果、休憩がてらの雑談をだらだらされることが増えていった。

雑談=悪ということではない。雑談は、確かに気晴らしになるし、楽しいし、笑えばリフレッシュできる。ただ、用法用量を守らないと、一方的に人の時間を奪う凶器になりかねないので注意が必要だ。(自戒も込めて)

10分の雑談を6回されたら60分だからね…。

ひとまず最近は、眉間にしわを寄せた表情で「今テンパってるから話しかけないでくれオーラ」を出して仕事をするなど、小さな抵抗を日々試みている。

 

 

■業務改善の意識が低い

日々仕事をしていたら、「この工程無駄だな~」って思うこと、多分たくさんあると思うんです。特に、今私が勤めているような、古風な会社ならなおさら。

けど私、異常なほどそこのアンテナが弱いんですよね…。視野が狭いのと融通がきかないのとで、とにかく決められた手順を踏んでいるだけの人間なので、この工程削れるのでは?とか、これをこう変えたらいいのでは?とか、そういったことを全然考えられないんですよ…。もう泣きそうになってきたよ…。もし上司が私の仕事のやりかたを1から10までチェックしたら、無駄の多さに驚愕すると思う。でも私自身はこのやり方しかわからない。業務改善のアンテナってどうやったら発達するんですかね?ただでさえ今後あらゆる仕事が煩雑になっていくというのに…。決まった手順がないと何もできない、一番最初に淘汰されるタイプの人間だよあたしゃ…。変なところで完璧主義(それも間違った方向の。不要なこだわりが多いタイプ)なのもよくないんだよな。

 

 

 

ここまで書いて落ち込んできたので、あといくつか書きたい項目があるけど一旦やめます。笑

 

度を超すレベルの不器用さを妙なやる気だけでなんとかカバーしてきた人生だったけど、年齢を重ねたせいか気力も絶賛低下中なので、どうしたらいいかねえ~と思いながら路頭に迷っています。

少しでも改善点が見つかればいいなと思い、たまにだけど、仕事の仕方を見直すために分単位でその日に何をやったか記録したりしてる。これ、結構おすすめ!意外なところに時間を割いてることがわかるし(私の場合は、頻尿すぎて1日のうち60分くらいをトイレへの往復に使ってたのが発見の1つだった)、今日一体何やってたんだろう…という罪悪感が軽減されるし、単純にゲーム性があって(あるか?)面白い。

 

この機会に、自分の仕事のやりかたについて今一度分析して、少しずつでも改善していけたらいいなと思います。下手したらあと45年くらい労働しなきゃいけないんだもんね…。果たして本当にできるのだろうか、震える…。