日記

好きなものと日常

思い出野郎Aチームのライブ見るために初めてビルボード行った

 

 

思い出野郎Aチームビルボードでワンマンをおこなうとのことで、7/21(木)に初めて大阪のビルボードへ行ってきた!

私の記憶が正しければ、自分が最後に思い出野郎のライブを見たのはたしか大阪でのVIDEOTAPEMUSICとのツーマン以来。調べてみたら2017年のライブだった。2年前くらいの気持ちでいたけどめちゃくちゃ時が流れていた…。

 

仕事は午後休にしてスシローで昼食を取り(都市型店舗価格に怯えていつもの半分くらいしか食べなかった)、タリーズで読書したのちに梅田のビルボードへ。なんかディナーショーの会場みたいな感じで緊張した…ドギマギしながら1300円のカシスグレープフルーツカクテルをいただきました。

 

ライブは「同じ夜を鳴らす」で始まったんだけど、演奏開始してしばらくしたら涙がボロボロと流れてきて、自分でもすごく驚いた。

ステージにずらっと人が並んでいて、素晴らしい音楽を奏でてくれて、その瞬間の輝きがあまりにも眩しく尊いものに感じられた。あの光景を見たときの感動はずっと忘れないだろうなと思う。

 

ここ数年、コロナの影響による様々な情勢の変化があり、ライブをおこなうということはそれまで以上に大変なものになってしまった。私たち観客側も、ライブを観に行くという行為について、以前は抱いたことのなかった葛藤をする場面も出てきた。

私自身も実際のところ、コロナ禍になって約2年ほどライブに行くのを控えていた。もし自分が何かの拍子にコロナに感染して、直近でライブを観に行っていたことが発覚したときに、感染の直接の原因がライブでなかったとしても、周囲から「ライブハウスなんて行ってるからでしょ」とライブハウス丸ごと悪く思われたら嫌だったから。でも、ライブを控えていた期間はあまりに味気なくて、何のためにボロボロになりながら働いているのかもよくわからなくなっていた。ワクチン3回目接種以降、感染対策をしっかりした上で、ライブ観戦を解禁しました。

 

思い出野郎は、サポートメンバーを含めてそこそこの大所帯となっていましたが、皆さんそれぞれが気を付けながら、諸々大変なことを乗り越えて全員でこの大阪の地にわざわざ来てくれて(しかも平日の木曜日!メンバーの中には金曜日仕事の方もいるんじゃない?!)、最高の音楽を目の前で奏でてくださっていることに感謝が止まらなかった。

私にとって思い出野郎の音楽って、日常で実際に存在する魔法みたいな感じなんですよね。ただただその場でワーッと羽目を外して盛り上がるにぎやかな歌ではなく、あくまでも日常と地続きで、日々を乗り越えた先に待っている大人のご褒美みたいな。全然うまく説明できないのですが、一過性のパーティーソングではなく、毎日の「生活」と繋がっている感じが私はすごく好きで。

普段、毎日を乗り越えることで精一杯で、これがこの先あと何十年も続くと思うと目眩がしそうになるけど、思い出野郎の曲を聴くと「大変だけどこんな日々も悪くないじゃん!明日からも頑張ろう!」と思うことができる。

この日のライブも言葉にならないほど最高で、安い言葉に聞こえるかもしれないけど、生きててよかったーーーー!!!って心の底から思いました。

 

思い出野郎のライブって、サポート含めてどの楽器を演奏される方も輝きすぎてるので、全員の姿を捉えたい!と思って目がめっちゃ忙しくなる。

私は斎藤さんが弾くギターが特に好きなのですが、右足でリズムを小さく刻みながら、弾いてる姿めちゃくちゃかっこよくないですか?!比較的淡々と弾いてるようで、でも楽しんでいることは伝わっていて、あ~~~ほんとにかっこいい!(嚙みしめてる)

そしてこの日もマコイチさんの歌声がかっこよくて最高でした。偶然初めてライブを観たときから、ずっと心を掴まれている。

今回ファンファンさんがサポートでいらっしゃったのですが、ファンファンさんのトランペットもめちゃくちゃかっこよかった~!音を延ばしながらトランペットを下から上に徐々にあげていく動作(誰かわかってくれ)がめちゃくちゃ好きで痺れた。笑顔も最っ高に可愛くて胸の高鳴りが止まらなかった。

サポートのyaya子さんの声も好きだった。ミステリアスな雰囲気に目が離せなかったよ!あとからツイッターを拝見したのですが、学生さんなのでしょうか?

 

曲の間奏でときおり各楽器のソロパートがあったんですけど、管楽器の誰かがソロパートに入ったとき、そのほかの管楽器の方々が、ソロの人を少しでも際立たせるためなのか小さくしゃがんでるのがかわいかった。音楽マンシップを感じた。

皆さん音楽が大好きで楽しんでいるのが伝わってくるので、こちらも自然ととても楽しい気持ちになるし、思い出野郎Aチームの音楽に触れると心が解放される感覚があります。

私もねえ、本当は思い出野郎の皆さんみたいな大人になりたかったんですけどね…いつまで経っても憧れちゃうな…。

 

そして今回特筆すべきは、手話チームの方のこと。ライブに手話通訳の方が参加するらしいということは事前にツイッターかなにかで見て知っていたのですが、実際にライブを見て、自分が想像していた「音楽の手話通訳」とは全く異なっていて衝撃がすごかったです。

MCでマコイチさんが、どうして手話チームと一緒にやっているのかは手話チームと対談してるインタビューに詳細があるので読んでみてくださいとおっしゃっていたので、探して読んでみた。リンクを貼っておきます。素晴らしい内容なので是非読んでみてください。

思い出野郎Aチームが提示した、ライヴの新たな可能性──ソウルが手話になり、手話がソウルを伝えるまで - OTOTOY

 

手話の手ぶりが歌詞に出てくる単語とリンクしているので、私自身手話の知識はないんだけれども、見ているとなんとなく、この動きが歌詞の中のこの言葉なんだな、とかがわかる。手話によって曲がすごく立体的になって、より響いてくる感覚に胸を打たれた。

水野里香さんという方の手話が素晴らしすぎた。表情豊かで、当然無音なんだけどもはや音楽を奏でているようだった。序盤から私が涙を流したのは、水野さんの手話が音楽の力を増幅させていたことも大きく影響していると思う。思い出野郎のライブの手話通訳はいろんな方がやられているだろうから、機会は限られてるかもしれないけど、また水野さんの手話で思い出野郎の音楽を聴きたいなあ。

もう一人の手話担当のサッチーさんの手話も当然素晴らしく、今回手話通訳の方からも目が離せなくて、いつも以上に目が忙しいライブになった。

バンドのライブも、K-POPのアイドルみたいに個人のチッケムをYoutubeにあげてもらえないだろうか…。

 

久々に生で週末はソウルバンドを聴いたら、初めて思い出野郎のライブを見たときのことを思い出した。

大昔に、たしか渋谷のサーキットイベント?に行ったときに、目当てのバンドを見終わって時間が空いたから、名前聞いたことあるし思い出野郎Aチームっていうバンド見てみるか~ってフラッと行ったんですよね。

そしたらそのライブがあまりにかっこよくて楽しくて、衝撃を受けたんだよな…

増田さんがお酒飲みながら超楽しそうにライブしてたのが忘れられない。

私もまだ若かったので、ライブってお酒飲みながらやってもいいんだ!?って思って、それも衝撃だった。笑

 

話が逸れましたのでビルボードライブの感想に戻ります。

この日「ダンスに間に合う」がめっちゃ良くて、あれ?!これ私に向けて書かれた歌だったっけ?!って錯覚するくらい真っすぐに胸に響いてきた。

この曲を生で聴いてこんな気持ちを味わえるんだから、毎日頑張って働いててよかったなとすら思いましたよ。

 

ライブはアンコール含めて1時間15分くらい。

朝焼けのニュータウン、繋がったミュージック、それはかつてあって、周回遅れのダンスホール、灯りを分け合おう、君と生きてく、楽しく暮らそう、繋がったミュージック、無許可のパーティ、僕らのソウルミュージックなどを演奏してくれたと記憶していますが…

自分が激しく高揚しているときって脳がいつも以上にバグっているので、悲しいかなライブのセットリストに関する自分の記憶ってほんとに1mmもあてにならない…。

帰り道でもハイテンションを引きずったまま思い出野郎聴きながら帰ったので、それと記憶が混同している可能性大です…。(いや、その曲演ってなかったよ!とかあったらこっそり教えてください。しれっと文章なおします)

※これだけ最高のライブだったって言っときながらセットリストの記憶ないのおかしいだろって思われるかもしれませんが、それくらい激しく高揚してたってことなんですよ!!!わかるよな?!?!わかってくれ!!!

 

今年中に、もう一回は思い出野郎のライブ観に行きたいな…

思い立ったときに東京に遊びに行けるように、東京旅行貯金始めるか。

 

来世は中学から大学まで吹奏楽部に入って金管楽器を練習して、社会人になってから会社勤めしつつ大人数のバンドやるという夢ができた日でした。

思い出野郎Aチームの皆さんまた近いうちに大阪にいらっしゃってください!!!

心の底から渇望しています!!!